Case Studies

調査・戦略事例

Case 08:民間企業

缶チューハイ新カテゴリー開発

分野
製品改善/開発支援  センソリー調査(消費者官能調査) 
業種
レストランチェーン
背景/課題

市場に定着した缶チューハイ、ストロング系の需要が深まるなか、ストロングらしい味覚が求められていた

レモンフレーバーを主力とする缶チューハイ。アルコール度数の強いストロング系の需要が伸びていた。
アルコール度数の高いストロング系は、度数が低い商品と同じ価格なのに、アルコールをたくさんとれるというお得感が魅力となっていた。
しかし、ストロング系は甘味とフレーバーのバランスがとりずらく、おいしさが課題で、他社メーカーも同じ課題を抱えていた。
企画/提案

前例のない「甘くない」缶チューハイの受容性を継続飲用調査で分析

缶チューハイは甘味があるものという概念を覆せるのか。たいがい新商品の試飲評価は、会場(CLT)で行うものだが、これまでと全く概念が異なるサンプルをいきなり飲まされても、とまどいの方が大きい。このことは海外で日本の商品をいきなり試飲させることと同じである。
そこで一定期間、家で継続的に飲んでもらい、その都度オンラインで評価データとコメントを確認できるシステムを開発、継続飲用によって評価が変化するのかを測定することとした。評価やコメントについては、適時こちらから質問できるコミュニケーション機能を有し、評価が変化したときの情報を深堀りできるようにした。これは当社のCXの調査システムを応用したものである。
成果

「甘くない」缶チューハイの受容性を検証、新たな味の領域を創出

調査は画期的なものとなった。当初低かった評価は、一定期間を境に変化が認められ、その後維持されることが認められた。
また、評価コメントから嗜好要因や評価要因を把握することができ、なぜ評価が変化したのかのインサイトを解明。その後の開発プロセスに活かされた。現在ではストロング系の味の主流となっている。
自宅や職場における継続味覚評価テストは新しい概念を持つ商品の受容性を測るモデルとして、海外においても成果をあげている。
提供サービス
  • 商品改善・開発